イベントリポート!2015年4月8日
TOKYO ジビエVOL,1 「イノシシを食し、鶏をさばく」
2015年4月、ジビエイベントを開催しました!
日本では近年、イノシシやシカの大量発生が問題になっており、畑が荒らされる事で被る農村の被害額は年間200億とも言われています。その様な状況の中、狩猟により野生動物の適正数確保を担う猟師の世界が注目を浴びています。
このイベントでは、実際の猟師から「猟師の世界について」のトークを聞き、「ジビエ料理」を食べる事で「ジビエ・猟師」の世界を体感し、元気なニワトリを自身の手で絞めて肉にすることで、「食べるということ、いただきますの意味」について学ぶ事を目的に実施しました。

STEP 1 「会場の秋川渓谷〜光明山荘へ〜」
イベント会場は、東京都あきる野市。都内で大自然を体感出来る穴場スポットです。会場となる「光明山荘」へ到着してから、秋川渓谷まで険しい道を歩いていきます。



STEP 2 「猟師による、ジビエ講座」
まずは知識を深めるところから。猟をする為に所属する「猟友会」の事や、狩猟免許について、そして実際に獲物を捕る為に使用する道具の説明や、どんな動物が取れるのかを写真を見ながら説明していきます。



STEP 3 「屠殺ワークショップ 〜命を絶つ〜 」
いよいよ実践です。生きた鶏を捕まえて、首を落とします。 その後、血抜きを行い、皮を剥いでいきます。



STEP 4 休憩〜ジビエランチを楽しむ〜
一段落ついたところでお楽しみのジビエランチタイム。ジビエの本場フランスでペンションを営んでいたオーナーがサポートスタッフとして参加。
腕利き料理人による、イノシシやシカを使ったジビエランチを堪能しました。さらに、会場の「光明山荘」より、あきる野のB級グルメ『だんべぇ汁』も振舞われました。



参加者の感想
大好評のジビエワークショップ。参加者からこんな感想を頂いています。
参加者Aさん
【この講座は「猟師本の内容を体感できる貴重な講座」でした】
生きている鳥を捕まえて、捌き、羽を抜き、部位に分けて食料にする作業を、猟師の視点で教わることのできる貴重なワークショップです。盛りだくさんですが、できなくてもサポートしてもらえるので不安なく参加できると思いました。ちなみにサラリーマン猟師は王子系でした(笑)
参加者Bさん
【この講座は「食べる事=命をいただく事の実感」でした】
手の込んだジビエ料理をいただいたりシャモを捌いたりする体験によって、肉をいただく事が命をいただく事、プロセスを必要とすることを実感できました。 自分で捌いた東京シャモは骨の髄まで調理し大切にいただきたいと思います。
参加者Cさん
【この講座は「知っているようで全然知らないと気づく講座」でした】
店頭に並んでいる鶏肉の状態からは、鶏の重さや首や羽根の感触や、温度や、音があることを知る事はできません。肉の部位も解体しながら覚えられました。 とても良い体験でした!
肉を食べる〜命をいただくということ〜
私たちが普段食べているお肉は、スーパーで売られているのを買うのが当たり前ですね。それらのお肉が、どういう過程でスーパーで売られ、私たちの口に入るのか。また、食べる前に習慣的に発している「いただきます」の意味。お肉を食べるということは、動物の命をいただいていることだということを、自身の手で生きているニワトリを捌き、食べることで命の大切さを考えるきっかけになるはず。
次回は勇気を振りしぼって参加してみてはいかがでしょうか?
企画者、小川先生のBLOGはこちら「サラリーマン猟師の東京田舎あきる野life」